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アイドリングストップとは?メリット・デメリットその効果

道
アイドリングストップとは、信号待ちなどの停車時に車のエンジンを停止させ、停車時間(待ち時間)に燃料を消費しないことで「燃費」と「環境」のことを考慮した機能です。

アイドリングストップ車が普及する前から、アイドリングストップには以下の効果があるとされており、現在もさほど変わっていません。
 

▼燃費の向上
アイドリング時に消費する燃料(10分間で約0.15~0.2ℓ)を削減。

▼環境
アイドリングで排出される排気ガス(10分間で約70~100g)を削減。

▼燃料代
毎日1時間、アイドリング時にエンジンを停止することで年間2~4万円の燃料代を節約。

アイドリングストップの問題点を克服

ドライバーの努力だけで信号の度アイドリングストップを行うのは難しいことから、近年アイドリングストップ機能付きの車両が各社自動車メーカーから販売されています。

その車両の多くは、自動車のエンジンを止めることによって発生する問題点を解決しています。
 

スタートアシスト

エンジン始動補助装置(スターターモーター)に掛かる負担を軽減するための装置が組み込んであり、再スタート時間(キュルキュルなる時間)を短縮するためのアシスト機能を組み込んでいます。
 

アイドリングストップの要ともいえる機能のため、各自動車メーカーは開発競争を繰り広げています。

現在エンジンの始動時間は「約0.3~0.4秒」ですが、近い将来さらに素早くエンジン始動できるようになると思います。
 

ハンドルアシスト

アイドリングストップしてしまうと交差点の右折など、素早く発進して曲がりたい時にタイミングを逃してしまうことがあります。

そこで開発されたのが、ハンドルが切れている(直進ではない)状態ではアイドリングストップをキャンセルする機能です。
 

年式によって装備されていない車種もあります。

それに、右折時はハンドルが直進状態の時もあるので、ハッキリ言ってデメリットともいえます。
 

もうひとつは、ハンドルを動かせばエンジンが始動するシステムです。

エンジン始動から発進までのタイムラグを、ドライバーのハンドル操作によって解消しようというシステムです。
 

おそらくは駐車場での切り返しを補助するシステムだと思いますが、右折時のタイミング確保にも使えます。

ただ、ドライバー任せのシステムともいえ、交差点では信号から目が離せなくなり、こちらもドライバーにとってデメリットともいえます。
 

ブレーキアシスト

通常、坂道発進の際はブレーキペダルから足を離してもアクセルペダルを踏むまでの数秒間、車が後退しないようにクリープ現象(クリープ現象の調整)やブレーキ力(制動力)を残す補助調整機能があります。

これもエンジンが停止するとAT車のクリープ現象は発生しないことから、アイドリングストップ車では新たなステム開発が必要となります。
 

そこでブレーキに「ヒルアシスト」として坂道停車ができるよう改良を加え、坂道でも安心してアイドリングストップができるようになっています。
 

購入する前にメリット・デメリットを考えて!!

お金
アイドリングストップといえど全てにメリットがあるわけではなく、デメリットもあります。

むしろ以前のようにドライバーの任意でアイドリングストップできないことから、自動車整備士としてもデメリットの方が多いように感じています。
 

そのためアイドリングストップ機能付き車両を購入する際は、このメリット・デメリットを参考に購入を検討することを強くおすすめします。

アイドリングストップが嫌いというドライバーも多いです。
 

メリット

やはり最大のメリットは「燃費」と「環境」です。

ドライバーの運転方法や道路状況などで多少は左右されるものの、リッターあたり1・2キロは燃費が向上します。

そのため年間、自動車にかかる燃料代を節約することができます。
 

それに伴い「co2」排出量も減り、環境に優しい車となります。

信号待ちなどの停車中はエンジン音がなく静かなのもメリットともいえます。
 

デメリット

上記のようにアイドリングストップによるメリットは、冒頭にあった3点のみで昔から変わっておらず、むしろ自動でアイドリングストップすることによるデメリットの方がはるかに多いです。
 

燃料費の減少、維持費の増加

アイドリングストップは毎日1時間できたとして、年間2~4万円の燃料代を節約することができます。

ただ普通に考えても1時間のアイドリングストップなど不可能に等しいですし、それが毎日となると一般の使用ではまず無理です。
 

それに加え燃費はドライバーの運転方法や道路状況による影響もあるため、アイドリングストップから得られる経済的メリットも一概に有効とは言えません。

また、アイドリングストップ機能を搭載することによる追加装置など、購入時のデメリット、メンテナンスにかかる追加料金などの維持費増大のデメリットがあります。
 

燃費の事を考えるのであれば、先にドライバーの運転方法を見直した方が、遥かに経済的です。
 

バッテリーの大型化

エンジンON/OFF(スタート時)によってバッテリーを頻繁に使用します。

そのためバッテリーを大型化(容量アップ)しており、このバッテリーはアイドリングストップ車専用となっており、価格は通常の1.5倍~2倍と高くなります。
 

それでも容量を大きくしないと繰り返されるON/OFFにバッテリーが耐えらず、エンジンが掛けられなくなるからです。
 

車両価格が高くなる

アイドリングストップ機能によりバッテリーの大型化、改良スターターなど、ちょっとした機能と装置の追加により車両価格がおよそ10万程度高くなります。

単純に考えても、大型化したバッテリーを充電するために強力なオルタネーター(充電器)が必要です。
 

補機類の劣化

問題となるのはエンジン再スタート時の振動です。

この振動は機械にとっては衝撃となり、ゴムでできたブッシュやタイミングベルト(チェーン)などへの寿命に影響します。
 

機械はある程度のスピードの変化には問題なく対応できますが、ストップ&ゴーのように止まっては動くといった動きには部品が多ければ多いほど衝撃となって伝わります。

このような衝撃は各部品の摩耗など、劣化のスピードを早めます。
 

電装品の劣化

電気を繰り返しON/OFFする行為が、電球の寿命を縮めるのは家庭用電気機器でも自動車と一緒です。

これはスイッチがONの瞬間に流れる突入電流が定格電流の数倍以上になるということは、電気を勉強している人であれば知っていることです。
 

この突入電流によってスターターだけではなく、ヘッドライト、カーオーディオなど様々な電子機器の破損というリスクが出てきます。

自動車の場合、ECUに信号を送るセンサーなどもあるので、車が動かなくなるといったリスクも高まります。
 

冷風が出ない

アイドリングストップによってエンジンを停止するとエアコンのコンプレッサーが回らないので、冷気を作り出せずエアコンは冷風を送ることができません。

バッテリーによってファン(送風機)は回るのでエンジン停止中は残った冷気を送ったり、エアコン付近に取り付けられた保冷剤(アイドリングストップ車専用)によって冷風を送っています。
 

ただ保冷剤にも限界があり、数分しか効果が得られなかったり、保冷剤を冷やすためにエネルギーロスをしています。
 

エンジン「ON/OFF」に違和感

慣れが必要とはいえ、道路の真ん中で車のエンジンが止まることに違和感を感じます。

また、ちょっとしたスタートのラグ(遅れ)にイライラを感じたり、ドライバー任せの機能のため運転に工夫が必要だったりと、アイドリングストップ機能とドライバーには相性があります。
 

エンジン再始動時のスターター音が耳触りというドライバーもいます。

アイドリングストップ車のまとめ

上記がアイドリングストップ機能付き車両についてのメリット・デメリットになります。

メリットよりもデメリットの方が多いように感じますが、自動車メーカーはアイドリングストップの効果により燃費等含め色々と改善されたとしています。

ただ、テスト走行のデータが本当に街中で生かされるとは思いませんが…。
 

そして自動車整備士としての個人的な意見としてはアイドリングストップ車は買いません!
 

みなさんも購入前は十分すぎると思えるほど試乗を行ってください。

なぜなら、アイドリングストップが嫌いと言うドライバーも多数いるからです。

「っえ!? 信じられない」と思う方は、「アイドリングストップ キャンセル」で検索してみてください。
 

アイドリングストップ機能【永久】キャンセル

販売車種にアイドリングストップ車しかなければ、私はアイドリングストップ機能を『永久キャンセル』をします。

おそらく毎回キャンセルボタンを押すのが面倒だと思うので…。
 

30秒ほどの作業で誰でもできますし全車種対応です。
 

長くなってきたので、その方法はまた別の機会に記事にします。

キャンセル方法がそれほど需要があるとは思いませんので…。

『Amazonで星4つ』 以上のおすすめ商品

『USBシガーソケットカーチャージャー』

ナビアプリ使っていてもバッテリー残量増えるので助かります。 (続く:※引用)

『ヘッドアップディスプレイ』

スピード情報やエンジン回転数はもちろん。燃料消費情報、バッテリー状態、最高速度など安全運転に欠かせない情報を分かりやすくお知らせ。 (続く:※引用)

『ドライブレコーダー』

車両に設置したままでの画面確認は容易ではありませんよね?本機は本体に充電池内蔵なので設置箇所から本体を取り外して手持ちで記録画面を確認できます。また、取り外してデジタルカメラのように使うこともできます。 (続く:※引用)

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