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オートマチックトランスミッションフルード(ATF)とは?役割と交換時

ATFとは、Automatic Transmission Fluid(オートマチック・トランスミッション・フルード)の略で、オートマチックトランスミッション(以下、ATミッション)内に充填されているオイルのことを指します。

一般的に呼ばれる、オートマ専用のオイルと考えると簡単です。

WAKOS省燃費対応ATF

マニュアルトランスミッション(MTミッション、MT車)の場合は、トランスミッションギヤオイルと呼ばれ、AT車のATFとは異なるギヤオイルを使用しています。
 

ATFの役目

▼動力伝達
エンジンからの動力をトルクコンバーターによってATFに伝え、ATFは液体としての流れ(流体エネルギー)によってATミッションへ動力を伝えます。
この時トルクコンバーターによって、動力伝達の際のトルクアップを行っています。
 

▼シフト制御
ATFはシフトチェンジを行うバルブ用油圧(アクチュエーター作動油)にも使用されており、ハイドロリックシステムなどもあり、ATF交換の際一度にATF全量を抜くことはできません。
 

▼部品の潤滑油
ATミッション内のギヤ、アクチュエーターの潤滑油としての役割もあり、摩擦抵抗を低減させる役目も担ってます。
 

▼冷却
摩擦により発生する熱を吸収し、ATF用オイルクーラーへ熱を運ぶことで、ATミッションおよびATFの冷却を行います。
 

▼洗浄作用
ATミッション内の不純物の発生を抑制し、不純物が固着することによる不具合をなくすため洗浄、フィルターへと不純物を運びます。
 

ATFに求められる条件

・ギヤ、トルクコンバーターなどの回転によって、泡立たないこと。

・アクチュエーター作動時に変速ショックが小さいなど、適度な摩擦係数を有すること。

・低温時の流動性と、適度な粘度指数を有すること。

・耐熱性があり、スラッジなどの不純物を自然発生させないこと。
 

ATFに関する注意点

▼AT車の牽引

ATミッションの牽引は「時速30km/h」以内で、なおかつ「80キロ」までとされています。
エンジンが動いていないAT車はATFを冷却することができないので、ATミッションが焼き付いてしまう可能性があるので注意が必要です。
 

▼ATFの汚れと誤診

ガソリンスタンドや自動車用品店などでエンジンルーム内を点検してもらうと、「ATFが汚れていますよ」などといわれることがあります。
しかし、ATFはそんなに簡単に汚れてしまうものではなく、交換時期も来ていないのに本当に汚れがひどいのであれば、AT内部で何らかの故障が起きていると考えるのが正しいです。
また、基本的にATFは無交換であっても問題ないとされていますので、汚れているからと必ずしも交換する必要はありません。
 

▼メーカー指定のATF

多くの自動車メーカーは、ATミッションオイル(ATF)にDEXRON規格を指定していますが、DEXRON規格にもⅡやⅢなどがあり一種類ではありません。
各自動車メーカーが指定のATFを使用しないと、クラッチの滑りなどの故障原因となる
ので注意が必要です。
 

▼ATF交換時に不純物の混入

ATミッションは複雑な動きも多く、油路を開閉したりとアクチュエーターなどがたくさんあります。
そんな中にゴミなどの不純物が混入してしまうと、作動(シフトチェンジ)に不具合を起こすことがあるので、ATF交換は清潔なお店、丁寧なお店を探しましょう。
 

▼ATF交換

ATミッション内は多くのアクチュエーターなどが入り組んでおり、交換の際一度でATF全量を抜くことはできません。
専用のオイルチェンジャーを使用しても数回の抜き返作業が必要となります。

 

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