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エンジンオイルとは?役割と働き種類による違いなど

エンジンオイルとは、車の血液とも呼ばれるほど重要な役割を持っており、潤滑、冷却、密閉(気密保持)、洗浄作用、防腐・防錆作用など、多くの役目を果たしているのがエンジンオイルです。

様々な効果を持つエンジンオイルは劣化(酸化)が進むとその性能・効果が低下してくるため、エンジンオイルの性能を維持するに定期的なオイル交換が必要となります。

 [ Mobil 1 ] 4L [ SN ] 0W-40 [ 化学合成油 ]
人気・評価ともに高いエンジンオイル [ Mobil 1 ] 4L [ SN ] 0W-40 [ 化学合成油 ]

高性能(高価格)なエンジンオイルほど性能も良く、交換のスパン(期間)も長くなる傾向にあります。
ただ普通に車を使う程度であれば、高価なエンジンオイルで交換スパンを長くするのではなく、安価なエンジンオイルを短いスパンで交換するほうが最適です。

もちろん高価なオイルを短いスパンで交換するのがベストですが、あまり経済的とは言えません。

エンジンオイルの種類

エンジンオイルは製法によって、大きく3種類に分類されます。

▼鉱物油

石油の精製過程で抽出できるオイルです。
人為的な加工などを一切行わないので、比較的安価なエンジンオイルとして流通しています。
 

▼部分合成油(半化学合成油)

鉱物油に化学合成油を20%以上混ぜたエンジンオイルです。
性能は鉱物油と化学合成油の中間レベルのエンジンオイルになります。
 

▼化学合成油

石油成分を一度分解し、化学合成したオイルです。
オイル成分を自動車用に再合成することができるので、高性能エンジンオイルを作りだすことができます。
その分コストもかかるので、高価なエンジンオイルとなります。
 

エンジンオイルの役割

▼潤滑

毎秒数千回転以上の動きを続けるエンジン内部では、シリンダー内を上下するピストン、それに合わせた回転をしているカムシャフト、クランクシャフトなど、例を上げたらキリがないほど金属同士による摩擦が起こっています。

強い摩擦が生じると熱(摩擦熱)をおびてしまうので、摩擦を軽減するためにエンジンオイルが潤滑油としてエンジン各部に使われています。
 

▼冷却

金属同士の摩擦によって生まれた熱は、冷却水だけでは細部まで届かないなどの障害があるため、エンジンオイルも冷却を行っています。

特に過給器(ターボチャージャー)付きエンジンの場合、タービンを回すのに排気ガスを利用しているため高温になりやすいですが、タービンの冷却は外気の風とエンジンオイルによって行われています。

そのため高速走行を続けた後すぐにエンジンを止めると、冷却(+潤滑)目的のエンジンオイルが流れないためタービンの「焼き付き」現象が起こることもあります。

焼き付きを防ぐための「アフターアイドル」、30秒~1分程度のアイドリングが必要とされています。

▼油冷式エンジン

冷却水を使用せずにエンジンオイルのみで冷却を行う「油冷式エンジン」も存在しますが、車の場合には冷却効率が悪いため、現在では殆ど見かけることはありません。

油冷式エンジンには必ずといっていいほど『オイルクーラー』が装備されていますが、最近のスポーツカーは水冷式エンジンであってもアフターパーツとしてオイルクーラーを取り付けている車もあります。
 

▼密閉(気密保持)

エンジンオイルのよる金属部への潤滑には、気密保持の役割も担っています。

圧送・圧縮などの際エンジンオイルによって「膜」を作り、圧力が金属部の隙間から抜けないように気密保持をしています。
 

▼洗浄作用

金属同士の摩擦によって発生する「鉄粉」、「カーボン」や「スラッジ」などを、エンジンオイルによって洗浄して、オイルフィルターで取り除かれます。
 

▼防腐・防錆

長期間「鉄」を放置すると錆びるように、車も鉄の固まりなので長期間放置していると錆が生じてきます。

エンジンオイルの防腐・防錆効果によってエンジン内部は、多少の期間であれば錆びずに普段どおりの動きができるようになっているのです。
 

長期間(1、2ヶ月以上)エンジンを始動させていないとエンジンオイルが下に流れ落ち、潤滑作用などオイルの効果が切れている場合もあります。

いきなりエンジンを始動するのではなく、燃料の噴射を止めたり、火花を飛ばさすにスターターの低回転でエンジンを回転させるなどの配慮が必要となります。

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